ピンポーン
夕方。チャイムがなる。
赤羽はギターを椅子に立てかけ、玄関へ向かう。
「「Trick or Treat!」」
ドアを開けると魔女の格好をした…と犬耳をつけたコータローが立っていた。
キョトンとする赤羽。
「"とりっく、おあ、とりーと! お菓子をくれないとイタズラしますよ!"なのです!」
「フー、もう10月31日か。 ……ところでコータロー、何故君まで一緒にいるんだい。」
赤羽はコータローを見る。
「が俺ん家にも来て、その後赤羽ん家行くって言ったからついてきたんだぜ!
犬耳スマートだろ! …って無視かよ!」
赤羽は、に、少し待っててくれ、と家の中に入っていく。
戻ってきた赤羽はカゴを持っていた。
「はい、かわいい魔女さん。」
「え、あ、ありがとうございます! こ、こんなにたくさん…」
カゴの中を見ればたくさんのお菓子。
「Trick or Treat.」
「ええーと…はい!」
赤羽が英語を返せば、はポケットの中から飴を数個出して赤羽に渡した。
「ありがとう。 意外と準備がいいね。」
「(意外と…?)お菓子をもらうのですから、こちらも何かお返ししないとと思ったので。」
は微笑む。
「じゃあ次行こうぜ!」
にそう言った後、コータローはなんだか楽しそうに赤羽をちらっと見、先に歩いて行った。
(そういうことか…)
"お礼を持っていく"という案の元がコータローだと気づく。
彼女は優しいから、もちろん同じ考えでお礼をしようとするだろう。
「それでは、お邪魔しました!」
も、礼をして行こうとすると、赤羽に片方の手をつかまれる。
振り返ると、頬にキスをされた。
「One more treat.」
顔を赤くするに、赤羽はしてやったりと笑う。
「おーい! ー?」
コータローの声がし、彼を待たせてることに気づく。
「こ、このお返しは、ないですから、ね! そ、それではっ!」
――――――――HAPPY HALLOWEEN! Two treats. でも来年こそはイタズラを。
・・ 後書き ・
1日遅れですが、ハロウィン夢3つ目!の赤羽さん夢です。
実をいうと、コータローは書き終わった後入れて、少しストーリー変えました(汗)
この赤羽さんはどうやらイタズラをしたかったようです(ぇ
コータローはわかってて、それを阻止しようと、ヒロインにあの提案を出したんですが、
結局(イタズラではない)キスはされちゃいましたけどね(苦笑)(あ、コータローも大好きですよ!)
簡単に言えば、赤羽さんとコータローは仲がいいほどけんかする、みたいな仲だと思う。
気が合うし、お互いの考えていることがわかる、みたいな(あ、あれ、だんだん話が後書きから遠くおかしく…;;)
あ、コータローが犬耳付けてるのは、彼の好きな動物だからです@18巻(安直)
ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!
2007 / 11 / 1