女は度胸!!
「で?最近どうなのよ?」
ミレイさんが生徒会室の机に乗り出していったこと。
もちろん、二人きり。 どうして二人きりになったかというと_________
もともと会長と副会長のみの仕事で、ルルーシュがサボっているから。
普段は困り者だけれど、サボりも時には助かるものなのね。
________今みたいに。
は応答に迷う
「え?どう、って・・・」
「う~ん、だから、再会してから進展した?キスは?」
「キス」という単語には頬を染める そりゃあ・・・
「キ、キスって・・・!そ、そりゃあ、ありますけど・・・。」
そうだ、なにがいけないんだろう・・・。
「・・・そう、彼の気持ちがよく分からないんです。
想ってくれているのは分かっているけれど、いまいち言葉が少ないというか・・・」
「ふぅ~ん、なるほどねぇ・・・・・・・そうだ!」
ミレイはいいこと思いついた、と椅子から立ち上がった
「もうすぐバレンタインがあるでしょ?そのときに手作り菓子を渡して本当の気持ちを確かめる。
名づけて『スウィートバレンタイン作戦!!』 どう?」
そういう彼女は拳をふるい、とても力が入っていた
私たちを応援してくれているんだ、ということが伝わってきてとても嬉しかった
「いい作戦だとは思うんですけど、もし失敗したらということを考えると、ちょっと怖くて・・・。ルルーシュもてるし・・・。」
「弱気になっちゃダメ!女は度胸よ、度胸!」
はその言葉に目をぱちくりさせる
「度胸・・・ですか?」
「そ!度胸。さ、気合入れてガッツ!!」
ミレイはいわゆる「ガッツの魔法」をしてみせた
・・・本当にミレイさんには励まされる・・・。
自分だって大変なはずなのに・・・。
「は、はい。ガッツ!ですね。」
はその「ガッツの魔法」にかかることにした
バレンタイン一週間前。
ルルーシュがの部屋へ行くと彼女はなにやら荷物の整理をしていた
「?何やって___________「私、しばらく本邸から通うことにするわ」
本邸というのは今は彼女が姓としているの邸のことである。
「えっ?どれくらいいるんだ?」
「まだ決まってないの。じゃあ、また、明日。」
そう言うとは荷物を持って部屋を出て行った
「!」
エリア11 本邸。
「姫様、準備は出来ていますよ。」
「レイラ。・・・・ありがとう。」
厨房には材料がずらりと並べてあった
「・・・・・・頑張らなきゃ。」
ルルーシュのためにも。
_____________自分のためにも。
ボンッ
オーブンで大きな爆発音がした
不思議に思い、はオーブンを開けた
「きゃあっ!・・・・・こ、これは何!?」
オーブンからは煙がもくもくと出ていた
その煙は少し離れて見守っていたレイラにも届いて____________
「姫様!この煙、一体どうなさったのですか!?」
「よ、よく分からないけど、ボンッって音がしたから開けたらこの様で・・・」
・・・・・そう、は料理が苦手なのだ。
皇宮にもの邸にも使用人がいるのでする必要が無いのだ。
__________________といっても これはひどすぎなのだが・・・。
その頃。 クラブハウスの自室に悩める男子約一名。
『私、しばらく本邸から通うことにするわ。』
『えっ?どれくらいいるんだ?』
『まだ決まってないの。じゃあ、また明日。』
・・・から通うなんて聞いてないぞ・・・・・。
・・・・・もしかして・・・フラれたのか!?俺・・・・。
いや・・・・そんなはずは・・・。
ふと、クラスの男子らが騒いでいる事を思い出した
バレンタインまであと一週間。
今、ルルーシュの心の中には
俺にチョコを作るために・・・・と期待している自分と、
そんなわけ無いだろ、自惚れるな、馬鹿と冷めた考えを持つ自分の二人がいた
____________________日にちは過ぎ、バレンタイン前日。
は落ち込んでいた
何回やっても成功しないのだ。
オーブンで爆発すること___________普通では有り得ないが____________は10回中8回ほど、
爆発しなくてもその寸前であったり、ほとんど膨らんでいなかったり______________
自分にこんな苦労することがあるとは思わなかった
だから、客観的に見ればいい経験なのだが____________
ピピピ。
程よいタイミングでオーブンが鳴った
おそるおそる開けると、そこには焼き具合も膨らみ具合も丁度良いチョコケーキがあった
よかった。苦労した事はいつか報われるというものね。________あとは型からはずすだけ。
そして、片手で型をおさえる
もう一方の手にへらを持ち、型にくっついているケーキを少しずつ離していく
慎重にやっていたはずなのにネコの耳をかたどっている部分が片方取れてしまった
「ネコの耳が!どうしよう・・・・・」
ここまで上手くいったものは今まで無い
さらに、もうすぐバレンタイン当日になろうとしていた
時間が時間なので眠くて目が霞むし、何より集中力がなくなっている
作り直しは断念するしかなかった
バレンタイン当日。
結局、失敗作のままか・・・。
あの後ラッピングしたチョコが入っているバッグを見つめる
教室に行くと、ルルーシュがいた
「ルルーシュ、おはよう。」
「・・・おはよう。」
ルルーシュの声を久しぶりに聞いたような気がした
毎日あっているのに。
あ・・・この一週間学校でしか会っていなくて話す時間が短かったからだ。
「ルルーシュ、放課後・・・・・・・屋上に来て。」
「ああ、わかった。」
珍しいな・・・・から頼みごとなんて・・・・・
「ルルーシュ、なににやついてんの~?」
が離れた後リヴァルがにやつきながら言ったこと。
・・・お前の方がにやついてるだろ。
頬杖をつきながらそう思った
「にやついてないから。」
「そう隠しなさんな。いっぱいチョコをもらえることが嬉しいんだろ?
いいよな~、モテるやつは。」
「違うって。・・・・・ああ、お前会長のが欲しいんだろ。」
な、何言ってんだよっ!というリヴァルを余所に聞きながらルルーシュは彼女のチョコだけは欲しいな____________と密かに期待していた
______________放課後。
ルルーシュが屋上に行くと、まだ春風とはいえない冷んやりとした風が頬をなでつけた
その風に長い藤色の髪をなびかせている少女がいた
それは愛しい。
足音に気付いたのかは振り返る
彼女の両腕は何かを隠すように後ろに回していた
「ルルーシュ、今日が何の日か知ってる?」
「ああ。バレンタインデー・・・・だろ?」
・・・今がチャンスよ。早く渡さなきゃ。
わざわざ呼び出したんだから・・・・・・・。
でも、もし断られたら・・・・・・ルルーシュはモテるから・・・・。
そんな時、ミレイさんの言葉を思い出した
『女は度胸よ!』
そう・・・女は度胸。たまには思い切った行動も必要。
だから____________。
「ルルーシュ、コレ、受け取って!」
は綺麗にラッピングされた箱をルルーシュに差し出した
_________彼に目を合わせられず、下を向いてしまった
どんな表情をしているのか見るのが怖かったし、きっと私の顔は桃色に染まっているから。
「、顔を上げてくれないか?」
言われるまま顔を上げると同時に指が箱から離れた
そして、ルルーシュは微笑んだ
「ありがとう」と言って。
その微笑みは再開したときのものと同等といえるほどの極上の笑みだったので頑張って作ってよかったと心から思えた
そんなに嬉しそうな表情をするから照れ隠しで場違いな事を聞いてしまった
「他に貰わなかったの?」
「・・・ああ、ナナリーにあげるつもりだよ。」
「そ、そうなの・・・・。」
本当に興味が無いものは無関心なのね・・・。
「コレ、開けてもいいか?」
「ええ。」
箱を開けるとネコのチョコケーキらしきものが入っていた
「・・・・?耳が千切れたネコ型のチョコケーキ・・・・?」
その言葉には顔を火照らせる
「っ、最初は二つあったのよ!型外しの時に取れちゃって・・・。」
これを聞いた時、彼女は料理が苦手だと言うことが分かった
何でも出来ると思っていたが・・・・完璧な奴はいないか。
そんな彼女も愛しい。
チョコケーキが入っている箱を近くのテーブルに置く
そして愛するの背中に腕を回し、抱きしめる
それに応え、を腕を回す
「ありがとう。とても嬉しいよ・・・。」
ルルーシュのそっと耳に囁く声がとても心地よい
「ルルーシュ、私の事、好き?」
ルルーシュの眸を見つめ、聞きたくなった 一番気になっていた事だから。
「ああ。・・・・、大好きだ。」
そういうとルルーシュはの唇にそっと口付けた
_______________それは、とても甘いキス。
めっちゃ長くてすみません;;まとまりがないし・・・。
ルルーシュは愛称を学校では言ってませんが、それは恥ずかしいからです(笑)
いろいろ分からないところがあります。それは本編を見ていけば分かると思うのですが・・・更新してないからダメですね。。。
早く更新できるようにします。
このままではダメダメ作品なのでテスト後に修正すると思います。多分。
てゆーかこれをフリー配布にしていいのか・・・?誰か貰ってくれるか心配です;;
アノマテカから、1000Hit&バレンタインフリー夢を頂いてきました!!
1000Hitおめでとうございます!!
↓おまけも頂いてきてしまいました!!
♪おまけ♪
↑の続きですがかなりショボいので興味がある方は反転してください
↓ ↓ ↓
「いただきます。」
ぱくっ
「・・・・・。」
ぱたっ
「きゃあっ!ルルーシュ!?大丈夫!?」
_______コレも愛の力・・・??
この通りショボいやつでした。
ケーキで卒倒させるヒロインって一体;;