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赤い………















バンッ



扉が勢いよく開いた。
開けたと思われる少女は走ってきたのだろう、肩で息をしていた。



「どないしt「ナナシ―――っ」



少女の名前は名前。
入ってきた途端にナナシのハチマキをひっぱった。


「いだだだだだだだだだ!」


「ね、ナナシ!スタンリーから聞いたんだけどね、赤い糸を小指と小指で結ぶとその人たちは結ばれるんだって!すごいよね!でね、赤い糸探してみたんだけど見つからなくって…でもどうしてもナナシと結びたいのっ だからね、考えたんだけど…」


「ちょっ…ちょい待ち!」



一気に話されたら何が何だか整理がつかない。
つまり…



名前は赤い糸がほしいん?」


「違うのー!私ね、とっておきの赤い糸、見つけたのっ」


「…? 見つからへんかったんやないの?」



そういうと、名前はにっこり笑った。
そして今握っているナナシのハチマキをもう一度ひっぱった。



「このハチマキ、革とかじゃないんでしょ?糸、なんだよね?」


「ま…まさか……」


「このハチマキを小指に結べばいいのっ」



にこにこと無邪気な笑顔を浮かべる(そう。彼女に悪気はない)



「ほら、ちょっと結びにくいけど結べたよ!」



有無を言わせない笑みに負けたナナシは、自分の小指に結ばれたハチマキをじっと見つめた。
名前は自分の小指にもハチマキを結ぶ。



「結べたーっ」



結ばれたハチマキを見て瞳をキラキラと輝かせている。
子供のようだ、といったら彼女は怒るだろうかと微笑する。



「こないなことせんでも、自分らは結ばれとるよ」



そっと額にキスをした。
















運命の赤いハチマキっていのもいいのかもしれない。
(でもこれ、どないするんやろ…あでッ!ひっぱっちゃ痛いやんっ)
(あはは!)








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るいさんから相互記念に頂きましたナナシ夢です!

相互も素敵な夢もありがとうございます!
これからもよろしくお願いしますー!