―――――強き力!
圧倒的な力!
クラッシュビーダマン!
それは破壊の化身!
かくしてやつは産声をあげる。
1人の少年の手の中で!
玉賀必人の手の中で!!!―――――
1話 マグナムイフリートの産声!!
「うーん」
ここは真奈加町。
その住宅街の階段…高いところから、町全体を見渡している赤い髪の少年、玉賀必人。
黄色と青の太い縞模様のバンダナをしていて、それにはビー玉が2つとおったピンがさしてある。
ピッ
「いたぞ!」
彼の目が町中の何かを捕らえる。
「北西500m先の、電線の上、指輪ドロボウ発見!」
そう言い、そこに向かって走る。
電線に止まっている指輪泥棒――指輪をくわえたカラスの近くの電信柱を上る。
「捕獲だ――!!」
「クワァ!?」
グワッっと、カラスの目の前で、捕まえる体勢に入る。
それに驚いたカラスは、パニック状態。 クワッっと鳴き、指輪をくわえたまま電線から飛び立つ。
「あっ!」
「必人! アミを使って!」
彼と一緒にそのカラスを追い、電信柱に登った必人を下から見ていた、リンゴのような髪型の少年マモルは、彼に網を使うように言う。
「そんなヒマは……」
そう言っても、彼が網を使うはずもなく…
「ねえ!!」
必人は足に力を入れ、電信柱の上から、カラス目掛けて跳ぶ。
「つかまえた!」
カラスの体をしっかりと掴み…
「やったぜマモル~~~~!」
「……って」
マモルは必人を見てビックリする。
必人が、ヒュウウと音を立てながら、マモルのいるところに向かって落ちてくるからだ。
「こっちに来るなぁ~~!!」
ズド―――ン
「まぁ! あの指輪見つかったの!?」
「当ったり前!」
探し物の依頼人、指輪をなくしてしまったという女性の家に行き、指輪を届ける。
――――――傷だらけの格好で。
「さがし物、落とし物、なんでも見つけ出す! それがオレたち見つけ屋だ!」
帰り道。
「も――! 必人はムチャしすぎだよ! 少しはぼくの言うことも聞いてよね!」
「へへへ、もうかったなー」
見つけ屋の仕事でもらった札束を数えて喜ぶ必人。
「聞けって! ヘイ!」
「必人――!! マモル――!」
肩まであるオレンジ色の髪の女の子が、後ろから手を振って走ってくる。
「あ、! 指輪見つかったぜ!」
「見つかったんだ!よかったー。
…でも、その傷の様子、またマモルの言うことを聞かないで、ムチャしたんだね」
その女の子、も見つけ屋の1人。 そして…必人の双子の妹だ。
「もお疲れ様! 指輪は、もう届けてきて、今家に帰るところだよ」
「そちらこそ、お疲れ様!」
笑顔で言う。 3人は歩き出す。
「いいか、、マモル。 見つけ屋に必要なのは2つ!」
必人は人差し指と中指を立てて、説明を始める。
「そいつは”超視力”と、”死んでもいいくらいの度胸”だ!!!」
「「死ぬ気かよ!」」
それにすかさずツッコミをいれるとマモル。
(ムチャはしゃーねーよ。 生活がかかってるからな……)
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・・後書き・
始めるのが遅くなってしまって申し訳ありませんm(_ _)m
は必人の双子の妹設定です(似てないよ――!!
夢主の出番が少なく、中途半端なところで終わってしまいました…
これから、よろしくお願いします!
2007年 UP
2008 / 3 / 28 ほんの少し修正