「いってきまーす!」

朝7時50分。 は家を出、学校へ向かう。
必人はかなり前に出ていた。




「あ、アカリー! おはよー!」

「おはよう、

いつもの通学路を歩いていると、前の方で歩いている友達、アカリを見つけた。
アカリは振り返り、走ってくるを待つ。

「またあの夢見た?」

2人は話をしながら歩き始める。
あの夢とは、がよく見るメルヘンの夢のことだ。

「ううん、今日は見てない。 アカリは?」

「えーとね…アキラさんとギンタ君が、
 教室に突然現れたピエロみたいな顔がついた門の中に入って、メルヘンの世界――メルへヴンに行ったの」

「え、ギンタって、アキラさんが住ませてもらってるところの?」

「うん、彼も招かれたみたい。
 それで、魔女のドロシーに会って、ARMのことを知って、”バッボ”ってレアなARMが眠っているという洞窟に行くことに…」

、おはよ!」

後ろから、サッカーボールを蹴りながら、アカリの双子の兄のヒカルが走ってくる。

「おはよう!」

彼は追いつくと、ボールを軽く上に蹴ってキャッチした。

「2人とも、何の話してたの?」

「「メルヘンの世界の話。 それ以上はないしょです!」」

、アカリがそう答えると、ケチーとヒカルは頬を膨らませた。

「それじゃあ、オレは学校までランニングの続きするから!」

再びサッカーボールを蹴りながら走って行った。

「ヒカルには…話さないほうがいいよね。
 結構好奇心旺盛で、話し始めたらどんどん知りたがるだろうし」

「うん、それにヒカルは――――」

苦笑する。 アカリはヒカルの走って行った方向を見ていた。




学校に着くまで2人はまた夢で見たことを話していた。

「また…アキラさんに会えるよね」

「きっと…ううん、絶対、会えるよ! 大丈夫!」

少し不安そうにが言うと、アカリは笑顔で元気付けてくれた。

「そうだね! それじゃあ!」

2人は分かれて、それぞれの教室に向かった。



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・・後書き・
やっとUPです、オリジナル話。
連載更新止まっていたにも関わらず、オリジですみませんです…!

お、思ったよりヒカルの出番少ない…!(嵐のように去って行ったよ…!)
この話は、実を言うとクラビ夢には全く関係ありません(汗)
MAR夢のクラビ夢サイド、みたいな…(?)
アカリはアキラ(MAR夢主)と夢で繋がっています。
アカリの双子の兄、ヒカルにはどんなことがあるのか、それはMAR連載「Zwei Farben」の方で。

必人は遅刻ギリギリなイメージが大きいのですが(笑)、
はりきって早く行ってしまうこともあるのではないかと^^;;

2007 / 11 / 11 UP
2008 / 3 / 28 ほんの少し修正